9月から2学期がスタートし、園児たちは毎日元気に登園し、10月の運動会に向けて日々がんばっています。
このたび、京浜急行電鉄㈱様から嬉しいプレゼントがありました。
当園に、京急2000形電車に設置されていた実物の運転台、および車両前面を再現した展示物を寄贈いただきましたので、設置の様子をご紹介します。
京急2000形電車は、特に長距離旅客のサービス向上を狙って、主に優等列車に使用するため、1983年に登場した車両です。内外装や車両性能の優秀さが評価され、鉄道友の会ブルーリボン賞を京急の車両として初めて受賞しました。
また、1984年と1986年には、上皇・上皇后両陛下が皇太子・皇太子妃であられたころ、三浦半島へ向かわれるため御乗用列車として運用されるなど、京急の花型電車として長く活躍しました。
35年に渡る活躍を経て2018年に運用を終了しましたが、運転台および部品の一部は、おとどけいきゅう大さん橋店にて展示されていました。同店の閉店をうけ、このたび当園に寄贈いただけることになりました。
9月23日、幼稚園に展示物が運ばれてきました。
このままでは一体なんの部品なのかよくわかりませんが…。
遊戯室にて設置作業が進んでいきます。
運転台の内部部品など、なかなか見る機会がないので、興味をそそられますね。
翌24日は塗装工事に入りました。
傷やへこみがある部分をパテ補修し、その上からきれいに塗装していきます。
塗装が乾くのを待って、28日には細部仕上げとデカール貼付作業を行い…
完成しました!
外観は、腰部が「く」の字に折れたスピード感あふれる前面デザインや2灯装備した前照灯など、2000形の秀逸なデザインが再現されています。
そしてやはり京急といえば「赤」。いい色に仕上がりました。
車両前面は再現した製作物ですが、その他は全て実際の車両で使用していた「本物」です。
運転台回りの部品は、マスコンレバーや各種スイッチ類等の制御器、マイクや受話器等の通信機器、速度や電圧などの計器類、サンバイザーも全て本物。レバー類は指つめ防止のため動きませんが、実際に触れていただくことができますよ!
早速園児たちと記念撮影をしました。喜んでいただけたようです。
当園には元電車運転士の職員もいますので、お尋ねいただければ2000形のウンチクを聞けるかも!?